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中国武術である鳳龍院心拳の形体系は「地空海天」で表せる。分かりやすく現在の武術などにあてはめると、「地」の動きは空手に、「空」の動きは中国拳法・詠春拳に、「海」の動きは太極拳に似ている。そして、「天」は地空海の技を修練したうえで気の鍛錬を求められる形となる。
また、鳳龍院心拳は単なる武術ではなく、護身術とする点に大きな特色がある。それは、相手を力で打ち倒すことではなく、まず己の弱さを知り、無意味な争いや闘いを避ける心である。その心を育てるために、鳳龍院心拳では「力技智心」という言葉を教え導くための指針として定めている。
「力技智心」、すなわち「力」と「技」と「知恵」そしてそれらを束ねていく「心」、四つが互いに密接な関係とバランスを保ち、各人の生き方に反映されてゆくことを、この言葉は表している。中でも「心」は、文字どおり心拳の精神の核となるもの。自分を厳しく律する一方で、他人に対する思いやりや優しさを忘れない。それが鳳龍院心拳の目指す「心」のあり方である。常に静かで明るい心をもって力を養い、技を磨き、知恵を蓄え、それらを人のために活かしていくこと。その結果、みずからも人の間で活かされる人間に成長することが、鳳龍院心拳のもっとも大切な教えなのである。
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